運動指導のプロである理学療法士が教える、子供の姿勢を良くするコツ

保育は技術だ!~保育所での取り組みのご紹介~

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保育所で体作りについての講義をさせていただきました

昨年、ある市の保育士さん方が集まって構成される勉強会グループから講義のご依頼をいただき、子供の姿勢と体作りについてのお話をさせていただきました。

この勉強会では、テーマを決め、1年を通してそのテーマを深く掘り下げて考え、実践し、振り返りをするというスタイルをとっておられるそうです。

テーマが体幹作りということもあり、私へのご依頼をいただいたという経緯でした。

 

「体の基礎は、幼児期に作られる~目からウロコの「姿勢とカラダ」のお話~」というテーマでお話をさせていただきました。

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年齢別の運動発達・日常の保育の中でできる体幹機能向上プログラム・足と姿勢の関係に加え、私の研究テーマの一つである発達性協調運動障害についてのトピックスなどについてお話させていただきました。

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アンケートには、「役立ちました」、「日々の中で活かしていきたいと思います」、「幼児の体作りがとても大切だということが分かりました」などのご回答をいただき、概ねご理解いただいけたようでした。

「日々の保育業務中に、役立てていただければ嬉しいなあ」と思っていました。

研修内容をもとに、継続して取り組んでいただいていることに感動

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さて、今年に入ってから、勉強会グループの責任者の保育所長K先生よりご連絡をいただきました。

内容は、「あれから勉強会と実践を重ね、1年を通してテーマである「幼児の体作り」についてみんなで考えてきました。そして、まとめができあがりました。ぜひご覧ください」というものでした。

同時に勉強会のメンバーのみなさんが取り組まれた内容が書かれた資料などもお送りいただきました。

 

詳細を書くことはできませんが、勉強会では次のような取り組みが行なわれていました。

お送りいただいた「保育実践(健康)部会まとめ」より引用します。

※匿名の形で、当サイトへの掲載許可をいただいています。

■研究テーマの決定

「楽しい運動あそびを通して、しなやかな身体と豊かな心を育てる」という研究テーマとし、サブテーマに「発達課題をおさえた遊びと環境」を設定。

■内容

年7回のあつまりの中で、毎回検討項目や勉強テーマを設定する。
※このうちの「部会研修」において、私の講義を設定していただきました。また私の研修をうけての報告会を次の勉強会開催時に行なわれたそうです。

■保育実践部会のまとめ(成長と学んだこと)※一部抜粋

・単発的でない日々の継続した取り組み(リズム・ヨガ・姿勢など)の積み重ねが大切であり、継続して取り組むことで、あそびの見通しへと繋がり、子どもたちが自信を持って楽しめるようになってきた。
・生活やあそびの中で、良い姿勢や体幹を鍛える取り組みのポイント、子どもへの関わりがわかり、保育内容や指導計画作成に役立った。
・子どもの心をほぐす、楽しい、ワクワクするあそびを提供する大切さを感じた。
・体の育ち「体幹」に焦点をあてて保育することで、その力の育ちだけでなく附随するいろいろな育ちが見えた。
・基本的な動作の歩く、走る、跳ぶ、打つ、投げるなどの動作を取り入れ、五感を刺激しながら、あそびの中で成功体験を積み重ねていくと、有能感や意欲を生み出せる力に繋がることを学んだ。

■次年度への課題

・計画的にリズムやヨガ、ふれあいあそび等に取り組み、子どもたちの意欲を引き出していく。
・心と体をほぐし、発達や個人差に合わせた体幹づくりの基礎を育て、あそびを取り組む中で、子どもの姿勢の変化を研究していく。
・毎日の楽しいあそびを通して、今の時期にしか育たないということを保護者にも伝え、主体的に子ども自身が考えて遊ぶことができる環境づくりをしていく。

この抜粋を見ていただいただけでも、1年を通して、多くの取り組みと成果を残されたことが分かっていただけると思います。

このようなご報告をいただき、「講師冥利につきるとは、このことだなあ」と感激しました。

保育は技術だ!

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遊びの中で体と心を発達させることの重要性

私は、今回の経験を通して再認識したことがあります。

それは、

保育は技術だ!

ということ。

保育とは、経験や知識に裏付けされた、子供が健やかに育っていくために必須ともいえる技術です。

 

子供の体の発達に大切なことは、トレーニングではなく、遊びです。

キッズヨガなども同じですが、とにかく子供が楽しみながらできることがポイントです。

遊びの中で自然に体や心を発達させていきます。

 

しかし、単に遊ばせるだけでは不十分で、目的を持って、あるいは体作りを意識した遊びのプログラムが重要になってきます。

その根拠となっているものが、厚生労働省が出している、「保育所保育指針」です。

保育所は、「生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な時期」にある乳幼児の「現在」が、心地よく生き生きと幸せであることを保育の目標とするとともに、その「未来」を見据えて、長期的視野を持って、生涯にわたる生きる力の基礎を培うことを目標として保育することが重要です。

それは、生涯、発達し続けていく一人一人の子どもの可能性や、あと伸びする力を信じることでもあり、保育とは、子どもの現在と未来をつなげる営みといえるでしょう。

保育には、子どもの現在のありのままを受け止め、その心の安定を図りな がらきめ細かく対応していく養護的側面と、保育士等としての願いや保育の意図を伝えながら子どもの成長・発達を促し、導いていく教育的側面とがあり、この両義性を一体的に展開しながら子どもと共に生きるのが保育の場であるといえます。

厚生労働省 保育所保育指針より抜粋
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/hoiku04/pdf/hoiku04a.pdf

この指針の中には、乳幼児期の適切な関わりが大切であると書かれており、「目的を持った遊びの中に、体と心の育ちの要素が散りばめられる」ことが大切だと書かれています。

単に遊んでいるように見えて、遊んでいるだけではない

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子どもは純粋に「遊んでいるだけ」と思っています。

保育の目的や目標を知らない大人も、「遊ばせているだけ」のように見えるかもしれません。

しかし、単に遊ばせているだけに見えて、実は周到に容易、計画されたプログラムや目的があるのです。

 

遊んでいるようにみせて、遊んでいるだけではない。

これこそ、プロフェッショナルのなせる技です。

 

時々、保育所のことを「仕事でいそがしい保護者に代わって子供をお預かりする場所」のような理解をしている人がいます。

しかし、それはとんでもない間違いです。

子供にとって、教育が必要なのと同じくらいに、保育は子供にとって重要なものです。

 

とくに幼児期は、体の基礎作りや心の育ち、友だちとの関係性の構築など、人間の基礎を作る最も大切な時期です。

実際に、保育所で育った子供たちは元気いっぱいで、伸び伸びしています。

 

今回ご縁のあった保育士さんたちは、子供の健やかな育ちのために、保育の専門家として勉強会を重ね、またディスカッションしながら、より良い保育の提供に日々努力されていました。

まさに、保育は技術であるということを具現化している事例ではないかと思いました。

保育のプロは子供たちに真摯に向き合っていた~まとめにかえて~

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今回の取り組みを拝見して、保育は技術だ!ということを改めて認識しました。

そして、保育のプロとして真摯に子供の発達に向きあう、そのための努力を惜しまない保育士さんの取り組みを、多くの方に知っていただきたくて、このページを作成しました。

 

私もこれから、ますます保育士さんへのお役立ちができるよう、「楽しくて、分かりやすくて、ためになる」と言ってもらえる講義ができるよう努力していきたいと思います。

また、今後子どもと姿勢研究所の事業の一環として、「保育に役立つ体の発達」や「遊びの中で体を強くする技術」などをテーマとした研修会の開催なども行っていきたいと思っています。

 

今回ご縁をいただきました、○○市の保育所長K先生をはじめ、保育士の皆様、本当にありがとうございました。

ますますのご活躍をお祈りします。

 


子どもと姿勢研究所では、現在も保育所様向け講義をお受けしています。

お話できる内容は、幼児の体作り、姿勢教育、遊びの中での体の発達、発達性協調運動障害などの発達障害のあるお子さんの姿勢や体作りなどです。

お問い合わせ、ご依頼は以下のバナーをクリックしてください。

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