運動指導のプロである理学療法士が教える、子供の姿勢を良くするコツ

足が速いと姿勢も良くなる?~鬼ごっこであそんでますか?

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■執筆者:holohanaさん(holoholo/holoholo-hana!)

■原稿受理:2016年9月28日
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はじめまして。holohanaです

子どもと姿勢研究所メンバーで、今回記事を書かせていただくこととなりました、holohana(ホロハナ)です。

普段は赤ちゃんからお年寄りまで、様々な年代の方たちの心身の「健康」のお手伝いをしています。
自身のブログ以外で発信をさせてもらい、とても新鮮な気持ちでパソコンに向かっております。

「運動が苦手」は遺伝?

…さて、少しずつ過ごしやすくなり、外遊びが安心してできるようになるまでもう一息。

運動会シーズンもやってきました。

運動会といえば…運動が得意な子にとっては、親子ともに楽しみばかりの運動会ですが、「運動が苦手…」というお子さんをお持ちのご家庭では、楽しみでありながらも、「転ばないかしら・・・」「大丈夫かしら・・・」「失敗しないかしら…」などなどの不安が、少なからずあるかもしれません。

運動が得意・・・・
運動が苦手・・・

そもそも、幼少期から小学生くらいまでのたった数年の運動経験で、なぜこのような差が生まれるのでしょうか。

「そりゃ、遺伝子でしょうよ!」

と、お考えの方もたくさんいると思いますが、確かに「運動神経」自体は、親から譲り受けている部分もありますけれど、その後の「伸び」は、乳児のころにたくさん「ハイハイ」をして股関節をしっかり動かす経験をした上で、立ってよちよち歩きができるようになったか、というところから始まり、幼児期、ジュニア期に入った後も、いかに「外遊び」を経験しているかが大きく関わっているということは、あまり知られていない気がします。

 

「足が速い」=「小さなころから走り回っている」

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運動が得意な子、というと、まず思い浮かぶのが「足が速い」ということが条件に入る方がたくさんいると思うのですが、では「足が速い」というのは、体のどんな点が、「発達している」のかを考えてみますと、みなさんの思う「遺伝子でしょうよ!」の部分は、「足を動かす為に使う筋力を動かす神経回路がたくさんある」というところです。

たしかに、これは親から恵まれて遺伝している部分ですが、「足を動かす筋力」というのは、その他の子どもと同じように「使って、鍛えて」あげなければなりません。

かといって、何か特別なトレーニングをするという訳ではなく、「足の速い子」は小さいころから、たくさん走り回って遊ぶことが好きだった傾向があると考えられます。

もちろん、上手に走る「神経」を生まれながら併せ持っていたがために、走るということ自体が楽しい動作だったかもしれません。

やがて幼稚園や、保育園生活でも「走る」体験はたくさんするでしょう。

「鬼ごっこ」や、「ドロケイ(ケイドロ)」「色鬼」などなど、「走って」逃げる・追いかけるという遊びが好きなのも、「足の速い子」の傾向だそうです。

こうして、「走る」遊びそのものも、もちろん走る力を育みますが、「筋力」というのは、ある程度の負荷が漸進的(急激にではなく、段階的に)にかかると発達していきますから、成長に併せた色々な運動や遊びの体験が体つくりにはとても役立ちます。

 

階段の上り下りや、とんだりはねたり や、でこぼこ道を歩くこと、雑巾がけをすることなども、バランスや足腰を鍛えてくれますが、エレベーターやエスカレーター、車や交通の利便性が高い今の時代、生活の中で子どもが足腰を鍛える機会が激減していることは、すでにここでのサイトを見ていただければお分かりいただけると思います。

それをどうやってカバーしていくか・・・・後半でお話しします(!)

「足が速い」=「足指の踏ん張る力が強い」

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また、「足が速い」ことを実現するために重要なことがもう一つあります。

それは、「足指の踏ん張る力」です。

踏ん張る力の弱い子どもが増えて、「浮指」や「外反母趾」という足の症状が小学校高学年くらいからすでにみられる現代をみても、足指を使わないで済んでしまう日常生活が体をどんどん、「ドンくさい」状態に持って行ってしまうのです。

 

実は、足指の踏ん張る力が、基本姿勢を支えるためにとても重要なことをご存知ですか?

私は、整体師としてみなさんの体をみるときには、必ず足指・足の状態もチェックしますが、ほぼ100パーセント外反母趾+内反小指 といわれる状態にあります。

 

一番の土台が崩れているので、人は何とか倒れないようにあちこちでバランスを取るわけですが、そのストレスは股関節にも大きく及びます。

そのため、踏ん張る力が弱くなってしまう「外反母趾」などの症状がある方は、股関節の動きも決まって悪いです。

 

これは、まだ立ち始めて10年も経っていない子どもたちにもいえることで、足指の使えない子どもたちは、歩き方に影響が出て、知らず内に股関節に可動域(動かせる範囲)制限がかかったり、スムーズに動かせない状態になったりします。

まだまだ足の形状も成長過程にある子どもたちにとって、これは怪我や障害のもとにもなります。

それゆえ、すでに「体のカタイ」子どもたちが少なくないのです。(実際には、体が硬いのはなく、上手につかえていないだけど、考えています)

 

という訳で、速く走る為には、足指・足底・ふくらはぎ周辺・ふともも・それから、足を振り子のように扱う体幹筋が強くしなやかに使えることが条件になりますから、足指の踏ん張り力が弱い傾向にあるお子さんであれば、まずは、足指をたっくさん動かして、しっかり大地を踏みしめる事ができるようになることも必須になります。(腕を振る等は、ここではひとまず置いておいて)

足の指を鍛えるトレーニングの仕方

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簡単なトレーニングとしては、普段から足の指も鍛えてあげること・・・つまりはつま先立ちをしてみたり、裸足生活をすることが、近道です。キッズヨガでもつま先を使う動きはたくさん出てきますが、「なれるまで」フラフラしてしまう子どももたくさんいます。

「なれるまで」と、書きました。

それは、子どもたちは、何度もチャレンジしてそのうち「コツ」を得るので上手につま先立ちができるようになってきます。ここが子どものスゴイところでして、何度も経験させて、体を使わせてあげると、年齢にもよりますがすぐに「コツ」をえて、上手に体を使うことができるようになってきます。と、同時に、必要な筋肉も刺激されて「使える」ようになってきます。

だからこそ、日常での保護者の方々の働きかけや、お家での生活習慣が大変重要になってくるのです。

例えばスリッパを常用しているお宅なら、裸足生活をお勧めしますし、エレベーター、エスカレーターが大好きな(笑)運動不足気味の保護者の方には、積極的に階段を使う回数を増やしてもらうこともお伝えします。

大人が”エスカレーター当たり前”になってしまうと、それに連れそう子どもも知らず内に「エスカレーター」が当たり前になってしまい、階段を上る(という動作で体幹筋も足の筋肉も鍛えます)というせっかくの「トレーニング」の機会も失ってしまいます。

子どもの姿勢や運動能力を気にしている保護者の方は本当にたくさんいらっしゃいます。

しかしながら、そうであるならば、まずは、ご自身の姿勢や生活スタイルも、一緒に見直してみると、発見があるかもしれません!

親子で一緒に体を動かしましょう!

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私はキッズヨガをシェアさせてもらう機会を頂いていますが、キッズヨガには普段使わない筋肉を刺激したり、いろんなバランスをとることで脳みそに様々な刺激が与えられ、神経の回路をたくさん開通する手助けになると実感しています。

だからこそ、毎日お家の人と一緒に体を動かしてみてほしいなといつも思っています。

 

ちなみに、そうした理由により、私のレッスンでは、大人も「大きなお友達」として子どもと同じ目線でキッズヨガを体験してもらったり、「親子遊び」の一環で、キッズヨガを取り入れたレッスンを不定期ですが行っています。

でも、特別なレッスンや習い事でなくても、公園やちょっとした敷地があれば、思いっきり子どもと、「本気で」あそぶことで十分体は育つとも思っています。

 

頭で考えるよりまず、お子さんと本気で鬼ごっこをしてみませんか?

わが子がどの程度「走れる」のか、「瞬発力があるのか」(鬼に捕まらないように、縦横無尽に逃げ切る切り返しができるか)が、すぐにわかります。

同時に、我々大人が「今の自分はどの程度体力があるのか」も確認することができますよ!

運動が得意、ということに関して、もちろん足が速いことが全てではありません。

しかし、いろんな球技やスポーツで「走る」ということはついて回りますし、体の軸が弱ければすべてのスポーツに置いてパフォーマンスは上がりません。

ダンスなどでも同じことが言え、体幹や軸になる筋肉がきちんと備わってなければ、キレのあるスムーズな動きができません。

 

というわけで、姿勢の話とやっとこ繋がるのですが、姿勢をよくしたいのなら、まずは、たくさん遊んでたくさん動作を体験し、体の深部を刺激し鍛えることが近道なのです。

姿勢が悪いのは、そもそもそれを支える深い深い部分の筋肉が弱いからなので、全身の筋力が上手に発達しずらい現代生活の子どもたちに「基本の形」を教えてもすぐにふにゃんとなってしまうのは当たり前かもしれません。

体幹がつよくなり、体が安定してくると、自然と姿勢をキープすることもできるようになってきます。

前述した「足の速い子」の条件であがった「足腰」が強いことというのが、自然と良い姿勢を作る為に必要な筋力でもあるということです。

特に、股関節周りの筋力やしなやかさは、とても重要です。

 

大人も姿勢が良い人が本当に少ないなと感じる今、同じことがいえると思います。

大人になって足がもつれて走れなくなってくるのは、こうした筋肉が衰え、きちんと使われないことで「どんくさく」なってしまっているわけです。(大人の人が、久々のリレーで足がもつれて転んでしまうシーン、よくみかけますよね。)

 

運動不足や、生活の中での動作が「楽」になりすぎてしまい、体が変にこわばるばかりで筋肉が使いずらい状況にあるから、よい姿勢をキープするのが難しんですよね。

こうした問題の解決方法として、この秋、私も子どもと本気で遊ぶプログラムを実行しています(笑)

プログラムといっても、鬼ごっこを筆頭に、バドミントンや、サッカー遊び、卓球、(地区センターなどでできます?)縄跳び持続跳び競走、など、ごく簡単な普通の遊びです。(自身のブログ、「うんどうちょきん」の記事にも書きました。ご興味ある方は、ご覧ください。)

「こどもと本気で遊ぶ」ことで、我々の運動不足解消にもなりますから、お子さんの姿勢教育の一つとしてもこの秋はお子さんと一緒に、思いっきり鬼ごっこで遊んでみませんか??

もしかしたら、意外に追い付けないくらい足が速くなっているお子さんを目の当たりにするかもしれませんよ!?

 

 

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