IMG_20171102_102324.jpg

昨日、神戸市内にある某福祉施設(多機能事業所)さんに行ってきました。

 

この施設の利用者の方で、いわゆる一般的な椅子に座っていると、体が崩れてきてしまうという方がおられます。

「この方の姿勢をどうしてあげるのがよいでしょうか?」というご依頼を受け、これまで二度ほど様子を見に伺っていました。

はじめは、クッションなどを使って、姿勢を正すような取り組みをしていたのですが、原則的に姿勢というものは、クッションではなかなかコントロールできません。

そこで、専用の椅子を作製することをご提案しました。

 

専用の椅子とは、「座位保持装置」という仰々しい名前で呼ばれる椅子で、その名の通り、座位を保持するための装置(椅子)です。

椅子の形状、椅子のクッション部分の形状やタイプ、リクライングやティルト機構の必要性などを、椅子を作製してくださる専門業者さんとともに、お体を評価しながら検討していきます。

IMG_20171102_123303.jpg

上の写真は、クッションの材質の見本です。

60種類もある中から選べるとのことですが、多すぎて優柔不断な私だったら、決めるのに3日くらいかかりそうです(笑)。

 

IMG_20171102_102659.jpg

今回作製するのは、木製の椅子ですが、金属フレームのある椅子なら、フレームの色も選べるそうです。

ネームも入れられるということで、本当に「世界に一つだけの椅子♪」という感じです。

 

業者さんは、こういった椅子の作製を得意とする専門家なので、ご本人の体のサイズ、形に合わせて作製してくれます。

そのため座るご本人は、楽にその姿勢を保持することができます。

もちろん、そのためには、「どのような姿勢を取ることがその方にとって最良か」という評価が大事なのはいうまでもありません。

そこは、姿勢の専門家である私の出番です。

 

このようにして、姿勢の専門家と木製椅子作製の専門家のコラボによって、「その人にとって、一番楽で、活動を行いやすい椅子」を作ることができます。

 

姿勢が良くなると、見た目だけでなく、「視野がひろがる」「呼吸がしやすくなる」「手を使いやすくなる」「声が出しやすくなる」「食事がしやすくなる」など色々な波及効果があります。

今回は、成人の身体障害のある方の椅子作製でしたが、体の不自由なお子様の専用椅子も、身体障害者手帳で作製することができます。

 

一般のお子さんだけでなく、体の不自由なお子さんや成人の方こそ、体に合った椅子が必要です。

体の不自由なお子さんや大人の方で、キチンとした椅子を使われていない方は、こういった座位保持装置について、一度検討してみてはどうでしょうか。

「どのような椅子を選んだら良いのか分からない」という方は、どうぞ私、西村までご相談下さい。

 

※なお、身体障害者手帳をお持ちの方は、こういった椅子の作製にかかる費用の多くを、公的負担でまかなうことができます(所得に応じて自己負担額が変わるのと、公的機関の認定が必要です)。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

The following two tabs change content below.
西村 猛(管理人)
触らない理学療法士(子供の発達、特に座る、立つ、歩くなどの運動発達が専門)。神戸ことばとからだの発達相談室ゆず経営者。コラムLatte専門家コラムニスト。 姿勢の悪い子供を減らしたい!という思いから、一般の方に向け、子供の姿勢発達や体作りについての情報提供をおこなっている。「分かりやすい解説」が好評で、マスメディアをはじめとする様々な媒体からの取材も積極的に受けている。 ■研究分野:子供の姿勢、幼児の体作り、発達障害児の身体的発達と課題