擦り傷を消毒、はよくないの?

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娘が保育所で転んで膝を擦りむいたそうです。
その時に保育所の先生はいわゆる消毒薬で消毒をしてくれたそうです。

実は最近の知見ではこの擦りむいたような傷に対していわゆる消毒液による消毒は効果的ではないと言われています。
効果的でないどころか、むしろ良くないと言われます。

その理由は次の通りです。
1.擦りむいた時に付着したバイ菌に対しては水で流すだけで十分であるということ。
2.消毒液の成分がバイ菌に対して殺菌力があるだけでなく、傷を治そうとしている体の免疫力にも悪影響があること(傷を治そうとする細胞もやっつけてしまうのですね)。

消毒以外にも色々ダメなことが。。。

また消毒以外にも昔からガーゼを当てる、絆創膏を貼る、傷口を乾燥させる、などが言われてきましたが、それも今は見直されてきています。
・ガーゼは剥がす時に再度傷を作ることになるので使用しない。同様に絆創膏も。
・傷口は乾燥させるのではなく、常に湿度を保った「湿潤療法」を行う。傷口から出てくる浸出液が傷を治すため、乾燥させるのは逆効果(最近は湿潤療法に基づいたパッドが売られていますね)。

意外に保育所では知られていないようです

ちなみに、このことを知っていた娘は先生に「傷は水洗いだけでよくて、消毒はしないほうがいいんだって」と伝えたそうですが、先生は「保育所は保育所のルールがあるからね」との返事だったとのことです。多分先生はお家ではそういうルールなのかな?と思われたのでしょうね。
娘の通う保育所には看護師さんがいないので、その辺りの情報がなかなか入らないのかなあと思います(保育園看護師の制度はあれど、実際にはいない保育所、保育園が多いようですが)。最近はアレルギーの子どもさんも多いため薬の管理や緊急時(ショ ック時など)の対応も必要になってくるので、そういう意味からも保育園看護師さんの役割は今後ますます大きくなっていくのではないかと思います。

最後に注意点を

湿潤療法はあくまでも転んで擦りむいた、というような軽微な傷の対処方法です。深い傷の場合は、湿潤療法云々ではありませんので、早急に病院へ行くようにしましょう。

Wikipediaの湿潤療法へのリンクはこちら

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西村 猛(管理人)

西村 猛(管理人)

”触らない”理学療法士(子供の発達、特に座る、立つ、歩くなどの運動発達が専門)。一般社団法人子どもの姿勢とこころの発達研究所代表理事。コラムLatte専門家コラムニスト。 姿勢の悪い子供を減らしたい!という思いから、一般の方に向け、子供の姿勢発達や体作りについての情報提供をおこなっている。「分かりやすい解説」が好評で、マスメディアをはじめとする様々な媒体からの取材も積極的に受けている。 ■研究分野:子供の姿勢、幼児の体作り、発達障害児の身体的発達と課題

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