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重そうにカバンを背負う中学生

毎朝、重そうにカバンを背負う中学生の列を見ます。

本来腕から下げて持つ(持ち手の短い)カバンを、左右の肩に通して背負っています。

そのほうが腕が楽だからかもしれませんが、もう、みんな、本当に重そうに持っています。

 

あれ、何が入っているのでしょう?

普通に考えれば、教科書、ノート、お弁当、部活の用具などだと思うのですが、それだけではないのでは?と思うくらい歩いている子供の顔が必死の形相です。

 

それを見ていると、ふと徳川家康の言葉、「人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず。」を思い出さずにいられません。

あんまり関係ないか^^;

中学生が猫背になりやすい理由

教科書に加えて、部活動の用具、その他の持ち物も大人サイズになってくるためどうしても重量が増します。

重いかばんを背負えば、重心は後ろに引かれます。

その重みを相殺するために、背骨を丸くさせ、場合によっては首を前に突き出し、重心バランスを取ろうとします。

これが猫背につながります。

 

ところで、カバンを背負う以外にも、中学生が猫背になりやすい理由があります。

いくつか挙げてみましょう。

1.背が高くなってくるので、背骨は弯曲しやすくなる

背が高くなるということは、背骨も伸びています。

長くなった背骨が一旦丸まりだすと、短い背骨(幼児や小学生など)に比べて、丸くなる方向へ加速しやすくなります。

2.少しずつ大人の関節や筋肉になってくる(柔軟性も低下してくる)ため、悪い姿勢は習慣化してしまいやすくなる

人は歳を重ねるごとに、体が硬くなりやすくなっていきます。

また、中学生以上の年齢になれば、部活動などのスポーツでも、特定のスポーツに特化するようになります。

そうすると、全身をバランスよく使う機会が減り、また全身の柔軟性が低下しやすくなることから、悪い姿勢が習慣化しやすくなってきます。

3.受験勉強など机に向かう時間が増える

机に向かう姿勢(勉強姿勢)は、体にとっては良くない姿勢です。頭が下を向き、その頭の重みを首の筋肉で止め、背中はどんどん丸くなる…。

つまり、勉強に専念すればするほど、姿勢が崩れ、とくに猫背になりやすくなります。

もちろん一定時間毎に背中を反らせるなどの柔軟運動を行なえば、予防できますが、勉強が捗ってくるとそのことすら忘れてしまいます。

そうして、猫背姿勢が悪化していきます。

 

ちなみに、勉強中の猫背予防には、30分に一度、椅子の背もたれにもたれ、背骨(特に肩甲骨のあたりの背骨・胸椎)のストレッチを行うとよいでしょう。

この時、腰を反らしても意味がありません。胸(胸椎)を反らすようにしてください。

4.姿勢が悪いことを指摘してくれる人が少なくなってくる

小さい時期なら、保護者の方や先生などが、姿勢の崩れを気付かせてくれる機会もありますが、精神的にも親から自立しようとしている中学生に「姿勢を正しなさい」と注意してくれる人は少なくなってきます。

そうなると、自分で気付いて修正しない限り、悪い姿勢の習慣を断ち切れなくなります。

 

でも自分では中々気付かないですよね。

やはり家族が積極的に声をかけてあげるべきでしょう。

カバンは背負うのではなく、斜め掛け!そして時々方向を変える!

さて、カバンと猫背の関係について話を戻しましょう。

 

猫背を予防するために、カバンは極力背負わないようにしましょう。

1番体への負担を少なくすることができる持ち方は、斜め掛けです。

ですから、自由にカバンを選べるなら、たすき掛けができるカバンを選ぶのが良いでしょう。

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モデルは幼稚園児ですが、斜め掛けはこんな感じですよね。

そして、時々左右を変えます。つまり、反対方向に掛け変えます。

 

「同じ方向ばかり」「同じ姿勢ばかり」というのが、体に最も負担をかけることになります。

分散するのが、大原則です。重さの分散、向きの分散、時間の分散といったことを心がけましょう。

 

ちなみに

学校指定のたすき掛けができない(持ち手の短い)カバンを使わざるを得ない場合は?

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この写真の男性のように、カバンをできるだけ体に近づけた状態で持ちます。

もちろん、適宜反対の腕に持ち替えることがポイントです。

要は、重量物はできるだけ体の中心に近づけるということです。

もちろん腕からぶら下げた持ち方でもOKですが、長時間同じ方の腕で下げていると、体が左右非対称の姿勢になってしまうリスクがありますので注意が必要です。

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西村 猛(管理人)

西村 猛(管理人)

”触らない”理学療法士(子供の発達、特に座る、立つ、歩くなどの運動発達が専門)。一般社団法人子どもの姿勢とこころの発達研究所代表理事。コラムLatte専門家コラムニスト。 姿勢の悪い子供を減らしたい!という思いから、一般の方に向け、子供の姿勢発達や体作りについての情報提供をおこなっている。「分かりやすい解説」が好評で、マスメディアをはじめとする様々な媒体からの取材も積極的に受けている。 ■研究分野:子供の姿勢、幼児の体作り、発達障害児の身体的発達と課題

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