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娘の通う保育所では、年長さんにならないとジャングルジムに登らせてもらえないそうです。
確かに他の遊具と違って、ジャングルジムは複雑な動きをする分危険度が「大」ですから、年少さんはちょっとムズカシイかもしれませんね。

ところでジャングルジムは運動学的に見てとても体の発達、ひいては姿勢の発達に良い要素が沢山あります。簡単に見てみましょう。

まずジャングルジムが他の遊具と少し違う点です。それは、
1.まっすぐに登り下りするのではなく、斜め登りや斜め下りなど三次元的な体の動かし方をするということ。
2.上肢と下肢がそれぞれバラバラに動くことに加えて、それぞれの手足を独立させて動かす必要があるということ。
といったことです。

まっすぐに登るだけでなく、斜め登りなども可能ですから、より複雑な体の動きを学ぶことができるわけですね。
つまり、より立体的に体を使うことになるので、子どもは体の空間での位置関係などを学習することができます。

 

そして木枠やプラスティック製の枠ではさほどでもありませんが、鉄の枠で構成されるジャングルジムでは、頭を打つなどのリスクがありますが、実はこれが子どもの発達に重要な要素なのです。
目で見なくても、頭がどの辺りに位置するかを感じ取り、枠に当たらないようにくぐり抜けるには、体をどう動かせばいいか、ということを学習するチャンスなのです。
このような経験学習は何度か頭をぶつけて、「あ、痛い」という痛み刺激によって体得されていくのです。つまり、「痛み=失敗経験」ということになります。このような記憶は小脳が司っているのですが、痛み刺激があったほうが、小脳はより学習しやすいということなんですね。ですから経験学習には(問題とならない程度の)痛みの経験は必要ということですね。

そしてジャングルジムを複雑に登れば登るほど、体幹筋をまんべんなく使うことになり、これが姿勢の安定化筋としての役割も担うようになるのです。

※空間での体の位置関係の学習。
※視覚に頼らない、ボディイメージの獲得。
※体幹筋のトータルでの強化および各筋の協調性収縮の学習。

ジャングルジムはこんな効果があるのですね。

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西村 猛(管理人)

西村 猛(管理人)

”触らない”理学療法士(子供の発達、特に座る、立つ、歩くなどの運動発達が専門)。コラムLatte専門家コラムニスト。 姿勢の悪い子供を減らしたい!という思いから、一般の方に向け、子供の姿勢発達や体作りについての情報提供をおこなっている。「分かりやすい解説」が好評で、マスメディアをはじめとする様々な媒体からの取材も積極的に受けている。 ■研究分野:子供の姿勢、幼児の体作り、発達障害児の身体的発達と課題

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