子供用遊具の減少と、シニア用健康遊具の増加の記事

2015_06_15

少し前になりますが、NEWSポストセブンのサイトで次のような記事を見つけました。

町の公園で子供用遊具が激減傾向 シニア向け健康遊具は増加
(NEWSポストセブン)

ざっくりと記事の内容を説明しますと、「事故防止などの観点から公園での遊具が減っている。その代わりに高齢者向けの健康器具が増えてきている。そんな中、公園を誰がどう使うかといったことで、シニアと子供の間でトラブルが起こっている。」というものです。

シニアの方は子供たちに「ボール投げするな」、「木に登るな」などと禁止令を出しているので、子供たちは公園で遊ばなくなっているということのようです。

トラブルになる原因は、関係性が薄いからでは?

遊び盛りの子供たちに「公園で遊ぶな」は酷な話だと思うのですが、この問題、(あえて記事の言葉を借りるなら)「シニアと子供の間でトラブル」になる原因は単純な理由ではないかと思うのです。

それは、「お互いに顔見知りじゃなく、関係が薄いから」という理由。

つまり、シニアの方は「子供は公園で遊ぶな」と知らない子供には言えても、『自分の孫に』には言わないでしょう?

自分の孫が公園で楽しそうに(友だちと一緒であっても)遊んでいる姿を見て「迷惑千万な!」と怒る人なんていないですよね。

もちろん「孫と他人の子では愛情が違う!」のは事実ですが、「会うとにっこり笑って挨拶してくれる近所の子供さん」ならどうでしょう?
また自分の孫と仲の良いともだち、とか。
関係性が近い子供に親近感を持ち、あまり接点のない子供には親しみを持てない、というのは当然ですね。

親しみがないと自分の主張をしたくなるでしょうし、相手の気持ちにも配慮を示すということはないでしょう。

その結果シニアと子供でバトル、などということになるのではないかなと思うのです。

解決する方法は「親しみを持てる機会を作ること」

それを解消するには、公園で遊んでいる子供たちとシニアの皆さんが、お互いに親しみを持てるような環境づくりをする必要があるのではないかと思います。
例えばシニアの方がけん玉やベーゴマ、お手玉やおはじきなど昔ながらの遊びを子供たちに教える場を提供する、というのはどうでしょう。世代を超えた交流が行なえ、さらには子供たちが外遊びにより関心を持つという副次的効果もあります。

そういった事業を仕掛けていくことで、シニアの皆さんと子供たちを「良く知った関係」にすることができるのではないかと思います。

行政主導がいいのか、地域コミュニティで形成していくのがいいのかは分かりませんが、少なくともそのような取り組みをしていくほうが「バトルが酷い……」と嘆いているよりもマシなように思います。

 


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西村 猛(管理人)

西村 猛(管理人)

”触らない”理学療法士(子供の発達、特に座る、立つ、歩くなどの運動発達が専門)。一般社団法人子どもの姿勢とこころの発達研究所代表理事。コラムLatte専門家コラムニスト。 姿勢の悪い子供を減らしたい!という思いから、一般の方に向け、子供の姿勢発達や体作りについての情報提供をおこなっている。「分かりやすい解説」が好評で、マスメディアをはじめとする様々な媒体からの取材も積極的に受けている。 ■研究分野:子供の姿勢、幼児の体作り、発達障害児の身体的発達と課題

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